名古屋の探偵さんと結婚式
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  調査開始

契約したのは、わたしがバイトを終える時間から、ということだったのですが、念のため、周囲の確認をふまえて、早目に待機してくれているとのことで、安心してお仕事することができたのです。

調査1日目。
どうやらこの日はストーカーが現れなかったようです。
その日、何もないように行動したのですが、探偵さんがいてくれる、というだけで、安心して帰路につけたのです。

3日後。
調査2日目にストーカーが現れたそうです。
この日も、普通に行動し、何もないと感じていたのですが、いたんですねー。
守ってもらえるという安心感から、自分の気持ちも余裕が出ていたようです。
何の気配も感じなかったのですから。

探偵さんから、“調査終了して帰ります。”
というメールが入らないのを不思議に思っていたのですが、相手を追跡していたのです。
今日はもう帰ったのかな〜、と思っていたころ、探偵さんからメールが。
“今日も安心して休んでください。”

このとき、相手がわかったとわたしに言わなかったのは、次の調査のとき、わたしがきょろきょろしないためだったようです。

調査3日目。
誰かにつけられている、と思っていたのは気のせいだったのでは?と思い初めていたので、またまた警戒心なく帰宅。
この日、帰宅後に久しぶりの無言電話がかかってきたのです。

あとで、探偵さんから聞いたのですが、わたしの部屋を影から見ながら、携帯電話で電話をかけていたのだとか。

無言電話が切れ、すぐに探偵さんに電話しようと思った瞬間、鳴ったメールの着信音。
思わず、飛び上がってしまいそうなほど、驚いてしまいました。

メールの相手は探偵さん。
“今、無言電話、ありましたか?”
思わず、どこかで見られているのかと、部屋を見回してしまいました。

“はい。”
何故わかったのか知りたくて、あわてて、それだけ返信した。

しばらく返答がないことに不安に思う。
調査時間中は、わたしから探偵さんに連絡しない約束になっているので、じっと耐えて待つことに・・・。

なんでも、調査中に電話をしても、満足に返答できないこともあるし、調査の気が散ることも多いというのです。
途中経過を知りたくてうずうずしている人は、すぐに電話をかけてくるのだとか。

1時間ほどして、ようやく探偵さんから電話がかかってきました。
実は、調査2日目にわたしの跡をつける人がいて、その人が帰宅するまで追跡していたらしいのです。
そして、この日、同じ人がわたしの跡をつけ、部屋を見ながら電話しているのを確認したというのです。

それから、追加料金を支払うことにはなったのですが、さらなる調査とその後の話し合いをお願いしました。

ストーカーさんを警察に訴えることもできたのですが、大ごとにしたくない気持ちと、両親に実家へ引き戻されたくないという強い気持ちから、探偵さんがストーカーさんと話しをつけてくれたのでした。

ストーカーさんも、警察に行かれては、と不安そうだったし、探偵というわけのわからない存在におびえ、涙を流して謝っていたそうです。

とりあえずの問題は解決したのでした。

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